大会長 田口 明
松本歯科大学歯学部歯科放射線学講座 教授
NPO法人日本歯科放射線学会・第1回秋季学術大会の開催にあたり会員および関係の皆様にご挨拶申し上げます。本学術大会を令和2年10月30日(金)から11月1日(日)の3日間にわたり本大学およびアルピコプラザホテル(松本市)にて開催することになりました。一方で本年初頭から新型コロナウイルスが世界中に急速拡大し、我が国におきましても社会・経済活動は制限され、多くの学会が延期、中止となっております。現状で秋の本学術大会が開催可能かは未だ不透明ではありますが、臨床画像大会から新たに名を改めました秋季学術大会が皆様にとって実り多き学会になりますように医局員共々最大限の準備をして皆様をお迎えしようと思います。
現在医科領域に追従して歯科領域でも専門医制度改革が進んでおります。そこで本学術大会のテーマは「New Generation in Oral Radiology ~新専門医制度における歯科放射線科医の役割を考える~」と致しました。次世代を担う歯科放射線科医の先生方が歯科放射線学会を通じて、今後国民にどのように寄与すべきかを考えて頂こうという意味でこのようなテーマと致しました。歯科放射線科医の果たす役割は様々な分野にまたがると考えております。皆様が考える足掛かりとなる学会となればと思います。特別講演では放射線安全管理関連としまして、国際医療福祉大学の小林純也教授にご講演願います。またがん治療において精力的に活動されております相澤病院がん集学治療センター放射線治療部門ガンマ―ナイフセンターの四方聖二センター長に最新のがん治療についてご講演をお願い致しました。教育講演ではIgG4関連疾患に関してNew Engl J MedやLancet等で国際的に著名な本学内科学講座特任教授の川 茂幸先生に本疾患の診断と治療についてお話頂きます。ランチョンセミナーでは本学総合歯科医学研究所の各務秀明教授に再生医療についてご講演頂きます。3日目の教育研修会では医科歯科連携の観点から、耳鼻咽喉科と整形外科領域の先生にお話しして頂き、また口腔放射線腫瘍教育研修会も予定をしております。
新型コロナウイルスの収束を祈りつつ、松本市での第1回秋季学術大会開催という素晴らしい機会を与えて頂きました本学会理事長をはじめ役員の先生方、学会関係各位の皆様に心より感謝申し上げます。